ホムンクルス 山本英夫
2004年11月 2日 19:58
山本英夫の才能が爆発!
最高傑作間違いなしだが、かなりの問題作!!!!!
「俺の歪み・・・・・・、」
小学館
売り上げランキング: 1,305

最後の期待を込めて
マンガ界に一石を投じる
逆百鬼丸頭蓋骨に、ドリルで穴を開けて、
(トレパネーション)
特殊な能力を身につけた主人公。
彼自身、こころに傷を持ち、
社会不適合社としてのレッテルを貼られている。
その、テーマ、世界、モチーフ、すべてが
洗練されている。
もともと、いろいろな
作家が、ここの闇に焦点を当てた作品を
発表してきたが、
この作品の表現の仕方に勝るものはない。
マンガでしか、このクォリティを保てないであろうとさえ思える。
もともと、「のぞき屋」も、「殺し屋1」も、
過激なモチーフと、その画力による描写で
衝撃を与えたが、
テーマは、精神論を説いたもので
「殺し屋1」のラストは、あまりに哲学的すぎて
多くの読者の混乱を招いた。
その過激な、狂気的、暴力描写に惹かれた読者は
たしかに、面食らったことだろう。
しかし、ラストまで読んで
導入、展開、と持って行ったが
書きたかったのは、このラストなんだと思った。
「ブラックジャックによろしく」の、
9巻から始まるシリーズと、併せて読むと、
その闇の深さを、深く感じられると思う。
今作、ホムンクルスは、
スタートから、人間の心というものを
持ってきた、言ってみれば
山本先生の勝負作であり、
また、賭けでもあった。
「読者がついてくるか?」というのは、
重大な問題であり、
あの、井上雄彦先生の「バガボンド」ですら、
何回も打ち合わせを重ね、連載が始まっても
心配だったという。
この、山本先生の賭けが
負にでる可能性も
決して低くはなかった。
だが、今作は
間違いなく、クォリティ、売り上げ共に
最高傑作である。
マンガといえば、簡単で
子供が読むもの、という定説は
とうの昔に崩壊していた。
難解なマンガに対して、読者には、
すでに準備が出来ていた。
言葉と絵で表現される哲学に
衝撃が走った。
つづく・・・。
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