マガジーンズ

フリーペーパーの時代 池袋シネマ振興会 buku

2004年7月 9日 05:10

 角川書店 刊行の東京ウォーカーが、隔週誌になってから久しい。
情報を速度でとらえた場合、ウェブを超えられないと判断したのだった。

 しかし、それだけだろうか。
もともと、我々は日々を楽しむエンターティメントの情報に、
300円ないし、時には1000円近い情報料を払ってきたわけだが、
ウェブはそれを、ほぼ無料へと変化させてしまった。
映画の最新情報や、上映スケジュールなど、
ウェブの方が、早く、正確、かつ無料となれば
どちらが勝ち残るかは明確だ。

ファンキービジネス
ファンキービジネス
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ヨーナス・リッデルストラレ シェル・ノードストレム 須田 泰成 中山 ゆーじん
博報堂 (2001/06/30)
売り上げランキング: 67,887
おすすめ度の平均: 4.6
4 まさにファンキーな未来が語られる
5 いま起こりつつある現実だと思う
5 抜群!!

 はたして、今まで情報に対して払ってきた代価そのものが、相応なものなのか?
情報に対する正当な代金とは?

 今までの経済において、情報はストックするべきであり、
どれほど、多くの図書館を持つかが、ゲインを生む重要なファクターだった。
しかし、重要な機密情報や、個人情報以外の情報は、
完全にフローへと変化している。取捨選択、どう使い、どう捨てていくのか、
価値を生み出すには情報の使い方の方が問題になってきた。 
(参照 ファンキービジネス ヨーナス・リッデルストラレ 著)


 今日、この後、どうする?何する?

 いくらなら、妥当なのか?その一つの正解が、フリーペーパーだった。
さらに、それを超える形で、リクルート社のホットペッパー。


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編集 テイ・エム・ラボラトリー
池袋シネマ振興会 HP
http://www.c-buku.net/

クーポン券の集まりなのだが、むしろ、その値引率から考え、
代金はマイナスのフリーペーパーだ。
これが、ビジネスとして成り立つとは、誰も考えなかった。

 街頭でもらって、今日の夕ご飯や、
見る映画を決める。そんなつきあい方を提案するフリーペーパー。

そのスタンスは、様々だが、今日は、3月(2004/03 創刊の季刊誌)創刊になった池袋の9つの映画館が主催し制作した 「buku」を紹介したいと思う。

 「buku」池袋と映画の本

高田馬場駅周辺で、入手した。
おそらく、池袋に直接なアクセス可能地域で配布されていたのだろう。

「ハリー・ポッターが、1000円でみれマース!!」

と、大きな声で叫んでいる人から頂いた。
映画は1800円なので、この本の代金は-800円。
この本をもらっただけで、簡単に言うと800円もらってしまった。
毎月29日、池袋の日にこの本を持参すると1000円で映画が見れるらしい・・。

 映画館初の、街のリニューアル

 映画館9館が、協力し映画を、池袋を盛り上げようと立ち上がり、創刊になった。
その心意気も、着眼点もすばらしいものだと思った。

 そのため、読み応えのある映画に関する記事が、多い。
そして、きちんと読み物として独立した本だった。
タダではもったいない情報が満載といったところか。

 表紙は、シンプルな白地に金魚が泳ぐデザインで、
好感の持てる感じだった。各大手出版社が夏に出す、
名作案内の冊子に似た雰囲気を受ける。

 テクストは、DA PUMPの一茶さんのインタビューから始まる。
アイキャッチとしては
十分な話題だが、表紙には全く書かれていない。
シンプルなデザインを追求したものだと、私は判断した。抜けがない。

 テアトル飴ブクロは、私のお気に入りのコーナーでもある。
それほど、映画を見るほうでもない私にも楽しめる映画評、
ないしオススメ映画のコーナーだ。今号は夏映画特集だった。
「太陽がいっぱい」を取り上げていた。

 単なる、クーポンやお得情報ではない。

 これが、今後のフリーペーパーないし、情報誌、情報ウェブの
追求するテーマであることは明確である。

 「早さ」だけでなく深さ、またその楽しみ方の提案。
情報が、人々の生活をよりよくするものとして評価されるためには
私たちに、新しい喜びを引き出してほしい。

 「buku」は、その点、大変 よくできていると思った。
「池袋を、乱歩しよう」という、立教大学教授のコラムを読んで
ゆっくり歩きたくなった。
 ひさしぶりに、池袋に映画を見に行きたくなった。
これだけで、ビジネス的にも作品的にも大成功である。

 無料だからという甘えはない。エンターティメントのツマとしての
エンターティメント性を十分に備えた秀逸のフリーペーパーだった。

 是非、入手してご自身で読んで頂きたい。
そして、クーポンもって、69でも池袋で見ようかなと思ったのであった。

69 sixty nine
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東映 (2004/12/21)
売り上げランキング: 7,390
おすすめ度の平均: 4.26
4 サイモンばガーファンクル(笑)
5 最高のRESISTANCE
4 青春は屋上にあるとたい



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